胸部の症状
Stomach
Stomach
Thorax
胸やけとは、前胸部から心窩(しんか)部にかけて焼けつくような感じや、痙攣(けいれん)性の鈍い痛みのような感覚が起こることをいいます。
脂肪分の多い食事を食べ過ぎた場合などに一時的な胸やけを感じることはありますが、胸やけの症状が続くときは逆流性食道炎や胃食道逆流症が原因として考えられます。
食道と胃の境界部を噴門(ふんもん)といいますが、噴門は括約筋が発達しており、食べ物が噴門を通るときはこの括約筋が緩んで、食べ物が胃に入ったあとは括約筋が締まって食道への逆流を防ぐという仕組みになっています。
しかしこの噴門の括約筋の働きが悪くなってゆるみが生じたりすると、胃の内容物が食道に逆流してしまいます。胃酸の逆流によって胸やけなどの症状が出るのが胃食道逆流症です。さらに逆流によって食道粘膜に炎症が起こるのが逆流性食道炎です。
のどの奥に異物がある感じ、食べ物や飲み物を飲み込むときにつかえる感じ、のどが締め付けられている感じや腫れている感じなど、のどから胸部にかけてのつかえる感じ、違和感、痛みを表します。
げっぷは胃や食道を通じて空気が口に逆流する症状のことを言います。食べ過ぎや早食いによって飲み込んでしまった空気を一時的なげっぷとして出すことは、生理的な現象でもあります。
しかし、頻繁にげっぷの症状が現れる場合には、消化器の病気が隠れている場合があります。